企業インタビュー

Interview
Photo by nappye
@薬師池公園

もっと新しいことにチャレンジしたい

昭和44年に創業し、38年に有限会社となった三江電機は、半導体など精密機器の製造メーカー。 先代の堀内江氏に代わり、長男の康裕氏が平成30年10月に代表取締役に就任したばかりだ。

Q 入社してから現在に至るまでの経緯を教えていただけますか?

A 入社したのは20歳の時でした。それまでは社会勉強という意味もあって大手飲料メーカーの配達や営業などをしていました。 家業に入ってからはまず、製造部門で細かい仕事をマスターし、その後工場長となり、更に営業や会社のあらゆることを一通りやりました。昨年、創業35周年を迎え業績も安定していたので、世代交代をしたところです。

Q 先代から教わったことや、尊敬しているところはどこですか?

A よく言われたことは、「人」について、です。 会社を動かす一番大切な要素は「人」ですから、いかに社員に気持ち良く働いてもらえるか、ということを教わりました。 特にうちのような会社では女性社員の力が大きいので、言葉使いから接し方など無神経になりがちですが、そこを叩きこまれましたね。凄いと思うところは、経営危機を何度も乗り越えて今に至っているところです。 この業界、時流に左右されやすく同業者は片っ端から潰れているような状況です。リーマンショックや震災ではやはり大打撃を受け、厳しかったのですが。 でも、その秘訣についてはまだ教えてもらえていないんです。自分でまずはやってみろ、と言うことだと思っています。

Q 逆に衝突したことなどはありませんでしたか?

A もちろん、しょっ中でした。入社したての頃は腹が立って仕方ないことばかりでしたが、お互い会社のことを考えてだと理解できてきたので、最近はそれほどぶつかることも少なくなってきました。

Q 法人会は成瀬支部の活動に精力的だと伺いました。

A 僕の代になってから始めたことなんですが。 成瀬には同年代の経営者も多いので、とても楽しい、ということも参加している理由の一つです。商店会の活動もほぼ同じメンバーなので、横の繋がりもしっかり出来て、気づきや刺激になることもあります。 仕事をする上でも人づきあいやコミュニケーションが何より大切だと思っていますし。

Q 今後の抱負を教えてください。

A 時流に左右されやすい業種ですが、新しいことへもチャレンジして、会社を大きくしたいと思っています。まだ代替わりしたばかりなので、これからですが。

Company Profile

有限会社三汪電機
創業 昭和44年
業種 電子部品の製造
町田市成瀬 3-3-9
042-729-4588

kawasemi 2019.1 vol.132
「俺達、2代目」より抜粋