企業インタビュー

Interview
Photo by nappye
@ダリア園

時代に合せたスタイルで生涯現役を目指す

市川シート製作所の創業は戦時中に遡る。先代の市川武雄氏が町田産業という軍需工場に勤める傍ら、消防署の制服などを頼まれて作っていたのだという。終戦を迎え、町田産業が解散すると、地域の消防署の制服や公共施設のテントなどの製作を行うようになった。その後、昭和35年に法人化、50年に代替わりし、現在は町田を中心に店舗や学校のテント、看板等の企画・制作を行っている。

Q 市川社長がこのお仕事を始めたきっかけを教えてください。

A 仕事は16、17歳の頃から手伝っていましたね。 家の仕事は小さい頃から手伝って、大きくなったら継ぐのが当たり前という時代でしたから。特に何の躊躇もなく、学校を出た後もそのままここで仕事を続けてきました。戦後から高度経済成長期を経て、世の中は様変わりしましたから、仕事の仕方も大きく変わりましたね。その時々で、いろいろと模索しながら常に時代にあった商売をしています。

Q お父様から教わったことで一番印象的なことは何ですか?

A 教わったことはミシンの使い方くらいですね(笑)。時代がどんどん変わるので、その時々で商売のやり方を変えないといけないの今思えば本当に大変でしたね。苦労の連続と言った方がいいかもしれません。テントや看板は全てオリジナルで、大量生産するようなものではないので、一つ一つお客様に合せて細かく仕様が異なります。 似たようなテントでもそれぞれの店舗で素材も大きさも微妙に違っていますし。図面をひき布地を選んで裁断、縫製や印刷、鉄骨の加工、設営まで全部やっている感じです。

Q 法人会とはどのように関わっていらっしゃいますか?

A 法人会が出来たときから入っていて、父は役員もやっていました。私は殆ど参加できていませんが、すぐ近くの牧野さんが毎回声をかけてくれるんです。 シバヒロでここ何年かやっている「なかまちチャレンジフェスタ」では、ステージやテントの設営をしています。

Q これからの抱負を教えてださい。

A 後継ぎもいないので、生涯現役を目指して頑張っています。 法人会も出来る範囲で手伝いたいと思っています。

Company Profile

市川シート製作所
創業 昭和15年
業種 大型テント・日除け・各種看板等の製作
町田市中町2-6-10
042-723-6948

kawasemi 2019.4 vol.133
「俺達、2代目」より抜粋