企業インタビュー

Interview
Photo by nappye
@ダリア園

この地元と共に、住みよい街づくり

町田街道沿い、木曽交差点近く京南は、法人会の理事や木曽支部長を長らく務めていた原雄三氏が昭和4年に創業した不動産屋だ。現在は息子の康之氏が跡を継ぎ、指揮を執っている。

Q 代表になられて5年目と伺いましたが、それまでのいきさつなどを教えていただけますか?

A 僕は、16歳で陸上自衛隊に入隊したんです。 空艇や警務隊を希望しましたが条件に合わなく断念、いずれ家業に役立つだろうと、東立川駐屯地で建設関係の部隊に進みました。22歳で京南に入社して、営業や一通りの業務をしました。とにかく当時の私は本当に生意気だったと思います(笑)。父や上司とぶつかったりもして、このままでは駄目だと思っていたとき、JCの先輩に「他の会社で学んできたら」とアドバイスを受け、30歳から3年間だけ、他の会社で働いたんです。

Q そこでは、どんなことを学ばれたのですか?

A 大手の不動産会社とホテルに就職したのですが、社会人としての基礎やサービス業の本質などを学べました。 本当にいい経験になりましたし、辞める時は、慰留されたほどでした。 戻ってきて7年目代表となりましたが、今ではすっかり会社のことは任せてもらっています。店もこれまでの古い不動産屋のイメージを払拭するような、明るい雰囲気にしています。

Q お父様からはどんなことを学ばれましたか?

A 実は経営のことはあまり教わっていないんです。その代わり、ずっと言われていたことがあって。それは、地域を愛し、仲間を大切に、そして他人に役立つ人になれ、ということ。父は長野の出身だったので、町田で商売をして苦労したり、疎外感を感じたことがあったのかもしれません。 僕は町田生まれの町田育ちですから、地域活動には積極的に参加しています。法人会のほかにも商工会議所やJC、ロータリー、あと消防団や町田プロレス、まち☆クリ、地元神社の氏子の会、そして『みかん』という地域で子どもを支援するものなど、内容も様々です。地域に根付いた活動をたくさんされているんですね。

Q 最後にこれからの抱負をお願いします。

A 専務の弟と力を合わせ、地域に必要とされる会社を目指し、時代に合わせて変化していこうと思います。この先、50年、100年と、ずっと元気な会社だと言われて続けられるように。

Company Profile

有限会社 京南
設立 昭和49年2月
業種 不動産業
http://www.kyonan.info/
町田市木曽東4-19-11
042-793-0611

kawasemi 2020.7 vol.138
「注目の開拓者サムライたち」より抜粋