企業インタビュー

Interview
Photo by nappye
@ダリア園

素晴らしい仲間に巡りあえた青年部会は楽しい思い出

小田急線鶴川駅北口、再開発で建てられたビルの1階に、ひときわ目を引くスタイリッシュな外観の酒屋がある。創業百余年という、青戸商店だ。 代表取締役の青戸紀夫氏は消防団の分団長を長く務めたことでも知られる、鶴川生まれ、鶴川育ちだ。

Q お店のことや、社長になられた経緯を教えていただけますか?

A この店は、祖父が戦死し、明治生まれの祖母が女手一つで始めたお店です。その後父が継ぎ、昭和29年に法人化、私が代表取締役になったのが平成28年です。実は私は三男で、普通でしたら長男が継ぐのでしょうが、高校時代から配達や店番など手伝いをよくしていて、この仕事が好きだったんです。そんなこともあり、いつか自分が継ぐしかないのかなと自然に思うようになっていました。地元の小中を卒業して高校から桜美林に行きましたが、大学を出てすぐに店に入りました。

Q 先代から学んだこと、ぶつかったことがありましたか?

A 父は我が強い人でしたが、酒販組合の東京都の副理事長も務めたり、大勢の人から信頼されていました。 存命中は仕入のことでよくぶつかりましたね。「在庫をたくさん置かなくちゃダメだ」という父に、私は売れ筋や品揃えを考慮して、コントロールしながら仕入をしていましたから、よく言い合いになりましたね。ただ、父が亡くなった今だからこそ、分かることもたくさんあります。

Q 法人会へ入会されたいきさつや、法人会への想いを教えてください。

A 母が女性部会の部会長をやらせていただいていたことがきっかけですね。堤さんが部会長だった頃に、青年部会に入りました。 色んな人に出会えましたし、いい仲間に恵まれました。 とてもいい社会勉強ができたと思っています。CO2削減の環境問題の担当で、一生懸命頑張ったことは今でも楽しい思い出です。 ただ、結婚して、店の方もだんだん忙しくなってきたので、最近は参加できていませんが、異業種の経営者さんたちと意見交換できたりしたことは本当にいい経験になりました。

最後に、これからの展望を聞かせてください。

A ネット通販や低価格の量販店が主流となっている酒屋業界ですが、世の中のトレンドを抑え、品揃えなどで差別化できるよう、頑張っているところです。

Company Profile

有限会社青戸商店
創業 大正時代
業種 酒類販売
町田市能ヶ谷1丁目4-1
042-735-5709

kawasemi 2020.1 vol.136
「俺達、2代目」より抜粋