企業インタビュー

Interview
Photo by nappye
@薬師池公園

町田で生まれて町田で育ったから親爺の分まで頑張っているのかも

愛知金物建材株式会社 代表取締役 杉浦隆
愛知金物建材株式会社 代表取締役 杉浦隆

昭和36年に創業した愛知金物建材株式会社2代目の杉浦隆氏。大学卒業後、金物の商社で3年修業をした後に入社、39歳で代表取締役に。 法人会では青年部会の部会長も務め、多くの地域貢献にも積極的だ。

Q 社長に就任してから、一番大変だったことは何でしょうか。

A 入社当時は身内だけで細々とやっているような状態でした。 それを商店へ、更に企業へ成長させたいと思って。でも、金物はホームセンターに食われるような時代。 じゃあ、
生コンでJIS規格を取ろうと。その後工場を新築したり、従業員を増やしたり、もの凄く頑張りました。 39歳で代表になったけど、親爺が代表取締役会長で。 安心して任せられなかったんでしょう。その2年後、売上を1億上げて信用を得たのか、ようやく父から代表権が外れました。4年後、親爺が突然亡くなり、更に2年後には母も亡くなって。41歳からは、怒涛のような10年でしたが、その時間が自分の成長にも繋がったと思います。

Q そうだったんですね。2代目としてのご苦労とかはいかがですか?

A 勿論、親爺とも色んな葛藤がありましたよ。でも、最終的には「お前が決めたことなら」 と任せてくれた。言い合えば言い合うほど信頼関係も強まった気がします。 それに、
思い通りにいったのは今までの下地があったからこそ、なんですけれどね。親爺が亡くなってからは、自分のことを誰も止めてくれないから、物凄く慎重に行動するようになりました(笑)。だからこそ、法人会で多くの社長と付き合えるのは自分にとってプラスなんです。

Q お父様のやって来られた事が今でも杉浦さんの中で生きているんですね。

A 「自分は外様だった。でもお前は違う。町田で生まれて町田で育った。だから、町田の為に一生懸命やれ。」と言われました。法人会以外でも町田の為に頑張っていますが、頭の片隅にはいつもその言葉があるような気がします。

Q 最後にこれからの抱負をお願いします。

A 生コンは工場から片道90分圏内というルールがあるので遠くでは出来ないというのもありますが、町田のことでは譲れないですね。小型工場だけど国土交通省の大臣認定も取っていて。町田のことには常に絡んでいたいと思います。

Company Profile

愛知金物建材株式会社
創業 昭和36年4月
業種 生コン、建設資材、建築金物等の販売
町田市木曽西3-12-16
[TEL]
042-791-1100

kawasemi 2015.4 vol.117
「俺達、2代目」より抜粋