企業インタビュー

Interview
Photo by nappye
@ダリア園

「職人さんを大切に」祖母に教わった仕事の基本

内藤清一氏が代表取締役を務める川島商事のルーツは、戦後、祖母の代に始めたコロッケ屋だったという。行列ができるほどの人気店だったが、その後鶏肉販売店となり、並行して水道工事などを始めた。会社設立は昭和30年、高度成長期に管工事業に絞り、現在に至っている。清一氏は早稲田実業から中央大学に入学、卒業後すぐに家業に入り、平成2年に代表取締役に就任。 法人会では現在、3期目の森野支部長を務めている。

Q 先代から教わったことで、今でも大切にしていることは何ですか?

A 父には経営的なことを、そし祖母に「職人さんを大切にするように」と教わりました。父もそうしていましたし、今、自分が経営する立場になり、職人さんだけでなく協力会社なども大切にするよう心がけています。

Q お父様と意見がぶつかるようなこともありましたか?

A 勿論、沢山ありました。今思えば当時は若くて現場のことしか見えていなくて、決して間違っていた訳ではなかったのですが、自分が経営する立場になってみると、父が言っていたことは納得できることばかりです。

Q 経営者になった今、当時のお父様の立場も、現場の意見も両方理解ができ、とてもやりやすいのではないですか?

A そうですね、現場の人間がストレスなく仕事できるように、と思っています。 ただ、難しいことは沢山あって、現場と会社、両方を立てることができないことも多く、うまくバランスを取りながら進めています。

Q 会社として、今、抱えている課題がありますか?

A 一番の課題は、人手不足ですね。この業界ではかなり深刻な問題ですが、そこはネットワークを駆使して乗り切っています。 仕事の内容も昔は俗に言う水道屋でしたが、今では設備全般、道路の水道工事やマンションやビルなど建築関係の水道や排水、空調な仕事の幅を広げていっています。

Q 法人会では支部長をされていらっしゃるそうですが。

A 法人会は、様々な業種の人と触れ合えて、とても有意義な会だと思います。忙しくてあまり参加できていませんが、時々懐かしい小学校時代の同級生に遭遇することもあって、そんな意味でも法人会はとてもリフレッシュできる場所です。

Company Profile

株式会社 川島商事
設立 昭和30年
業種 管工事業、水道施設工事業
町田市森野1-31-13
042-723-0521

kawasemi 2018.7 vol.130
「俺達、2代目」より抜粋